交通事故のマメ知識 その21
交通事故
こんにちは。
【交通事故治療】でご好評頂いております、東京都 練馬区 石神井公園駅前、クオラ整骨はり灸院の【院長 中川 学】です。
被害者なのに損害賠償を払わなければいけないの?
交通事故の相手が高級車だと不利な理由とは?
自動車対自動車の交通事故が起きると、過失割合が決まります。
例えば「過失割合2対8」となったら、
「自分の過失が20%、相手の過失が80%」となり
「自分はほとんど悪くない」「相手が相当悪い」
という判断が下されたことになります。
交通事故における賠償では、悪い運転をしていたほうが、
正しい運転をしていた人に賠償金を支払うことになります。
しかし、相手がベンツやフェラーリといった高級車の場合、
被害者が加害者にお金を支払う逆転現象が起きることがあります。
被害者が賠償金を支払えないと、
被害者なのに加害者から訴えられるという事態に
進展したりすることがあるのです。
■「自賠責保険と任意保険」「対人賠償と対物賠償」とは?
被害者なのに加害者から訴えられないようにしたり、
被害者なのに損をしたりしないようにするには、次の2つが重要です。
① 自賠責保険だけでなく任意保険にも加入する
② 任意保険の対人賠償と対物賠償は無制限にしておく
自賠責保険は、自動車を購入して運転する場合、必ず加入しなければならない保険です。
そのため、自賠責保険をかけ忘れることはないでしょう。
しかし、自賠責保険には補償金額の限度額や制限があります。
自賠責保険で補償しきれないと、「例え被害者であっても」
被害者が自ら相手に補償しなければならないケースが生まれる可能性があります。
また、自賠責保険は人への補償しか御座いません。
なので、自動車同士の事故で相手の自動車に
損害を与えてしまった場合の補償はありません。
その為、自賠責保険に加えて任意保険に加入しておいたほうがいいのです。
そして任意保険の保険金額は、
対人賠償も対物賠償も「無制限」に設定しておいたほうがよいです。
補償金額を無制限ではなく、
1億円などに設定すると毎月の保険料は
多少安くなるメリットはあります。
しかし最近は補償金額が上昇していて、
2億円、3億円というケースもあります。
例えば2億円補償しなければならなくなったら、
任意保険会社に1億円補償してもらっても、
残りの1億円は自分で調達しなければならないのです。
■事故の相手が高級車だった場合は賠償金が逆転する。
被害者が加害者に賠償金を支払わなければならない事態は、
とても理不尽に感じるかもしれません。
しかし法律の構成上、どうしてもそのような事態が起きてしまうのです。
これは上記にご紹介した「過失割合」の影響です。
仮に、事故を起こした2台の自動車が双方動いていたら、
少なくとも10対90と認定されることが多いのです。
この場合、ほとんど悪くない運転者も
「10%の過失がある」と認定される事があります。
その場合、ほとんど悪くないけど
10%分を補償しなければならないのです。
そして相手の自動車が高級車だった場合、
10%の補償額でもかなり高額になってしまうことがあります。
任意保険には「車両料率」という考え方があります。
大衆車から高級車までランク付けして、保険料や補償金額を変更しているのです。
次回は高級車との事故での理不尽な事例をお伝えします。
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