交通事故のマメ知識 その22
交通事故
こんにちは。
【交通事故治療】でご好評頂いております、東京都 練馬区 石神井公園駅前、クオラ整骨はり灸院の【院長 中川 学】です。
高級車と普通車の交通事故で被害者の支払いの方が多くなる事例
前回、事故の相手が高級車だった場合は
賠償金が逆転することがあるとお伝えしました。
被害者が加害者に賠償金を支払わなければならない事態は、
とても理不尽に感じるかもしれません。
しかし法律の構成上、どうしてもそのような事態が起きてしまうのです。
前回のブログを読んでみる↓↓↓
交通事故のマメ知識 その21
https://www.quola.jp/column/trafficaccident/traffic-accident-tips-21.html
それでは、その理不尽な事例を解説してみたいと思います。
最初に、通常の自動車どうしの交通事故を考えてみます。
過失割合が2対8と認定され、
過失割合20%の自動車も80%の自動車も、
それぞれ50万円の損害が発生したとします。
このようなケースでは、
双方の損害の合計が100万円(=50万円+50万円)になるので、
これを過失割合で案分(あんぶん)して双方が負担することになります。
過失20%の運転者は、
損害分の50万円を受け取りますが、
20万円(=20%×100万円)を負担しているので、
差引き30万円得ることになります。
過失80%の運転者は、
損害分の50万円を受け取りますが、
80万円(=80%×100万円)を負担しなければならず、
差引き30万円支払っていることになります。
以下が、まとめです。
①過失20%の運転者:30万円の賠償金を得る
②過失80%の運転者:30万円の賠償金を支払う
このケースは過失が多いほう、
つまりより悪いほうがお金を支払っているので違和感がありません。
次は、高級車と交通事故をしてしまったケースをみてみましょう。
過失割合が2対8の事故が起き、
過失20%の普通の自動車の損害が50万円、
過失80%の高級車の損害が300万円だったとします。
車体価格が数千万円もする自動車は部品代が高額なので、
事故の修理費が300万円になることは珍しくありません。
双方の損害額の合計は350万円ですので、
これを2対8で案分して双方が負担します。
過失20%の運転者は損害分の50万円を得ますが、
70万円(=350万円×20%)を負担しなければならず、
差引き20万円支払うことになります。
過失80%の運転者は損害分の300万円を得ますが、
280万円(=350万円×80%)を負担しなければならず、
差引き20万円得ることになります。
まとめるとこうなります。
①過失20%の運転者:20万円の賠償金を支払う
②過失80%の運転者:20万円の賠償金を得る
なぜ相手が高級車の場合、
被害者が損をして加害者が得をするような現象が生じるかとういと
「高級車の被害は高額になり、普通の自動車の被害は安く済む」からです。
相手の過失のほうがはるかに大きい交通事故でも、
自分の過失がゼロでない場合は
相手の損失の一部を賠償しなければならないのです。
理不尽に感じるかもしれませんが、これが法にのっとった判断なのです。
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